アットタウンWEBマガジン

@歌壇 12月号

2019年11月11日

読者からの短歌投稿大歓迎です。皆様の投稿をお待ちしています。
読者投稿は info@afw-at.jp か FAX 0868-32-8142 「読者投稿係」まで

◆短歌への誘ひ

萩の花一枝を手にし父母の墓前に香焚きありし日しのぶ           津田 富士子
●美咲町の高台に独り居の作者、父母に秋の訪れを報告し慈しんでいる。

我が歳の嵩むはすでに認めしが息子の白髪増えるは切なし
福原 富美子
●親は幾つになっても息子が気掛かり、親子の情愛をシンプルに表現。

誕生日幾年経ても変らねど老いゆく姿年々変る                     保田 美佐子
●誰でも誕生日は毎年嬉しい日、ただ振り返ってみるとその姿は・・・。

アイゼンで恐々踏み込み登りゆく越後の山は静寂の中
頃安 成子
●アイゼンは靴に付ける滑り止めの金具、雪山の作者の緊迫感溢れる歌。

*秋本番を迎え、朝夕めっきり涼しくなってきた。
一首目の作者は、短歌・俳句・書も嗜む。足腰の衰えと通院が大変だそうだ。
二首目は自分の衰えよりも、最近目につき始めた息子の白髪が気になる作者。
三首目は今年も無事に誕生日を迎えることができた、気持ちは変らねど姿は?
四首目は短歌よりも山登り、とおっしゃる程の山ガール。短歌の感性も素晴らしい素質をお持ちだが、今はまだ山が恋人のようだ。下の句「越後の山は」を具体的に例えば「八海山は」と固有名詞を入れられると、より一層山の情景が立ちあがってくる。
歌評  矢野 康史

◆今月の短歌


新着情報

人気記事

新着記事