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【健康】慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防

空気の通り道「気管・気管支」の病気

慢性閉塞性肺疾患(まんせいへいそくせいはいしっかん=COPD)は、昔は、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれていた疾患などの呼吸器疾患を総称したものです。
肺や気道、鼻腔、口腔、咽頭、軌道など呼吸にかかわる臓器を総称して呼吸器といいます。
発病の原因としては喫煙や大気汚染など、有害物質の吸引が多くなっています。
特に、喫煙習慣がある中高年の発症率が高いと言われ、生活習慣病に分類されることもあります。

風邪をひいた後、咳や痰が長引いたり、息切れがするなどの症状があります。

喫煙がおもな原因で慢性閉寒性疾患場合を患った場合は、吸い始めから約二十年で症状が出る場合が多いようです。
こちらも風邪の後の症状と同じように、当初は痰が絡んだり軽い咳が止まらないなどですが、放置しておくと階段などで息切れを起こし始めます。


慢性閉塞性肺疾患は気付きにくいことが大きな問題です。
症状は徐々に進行し、上記のように軽度の場合全く気付かず重症になって初め分かることが、非常に多いのです。
徐々に症状が重くなるにつれ、階段の息切れから、さらに酷くなると日常生活の動作でも息切れが現れ始めます。
擬態的な症状は以下のようになります。
まず、通常の喘息は発作的に咳き込みが始まりますが、慢性閉塞性肺疾患は異なり、激しい運動をしていない通常時は息切れがないのが特徴です。
また、喀痰は通常時には粘液性ですが、気道感染が合併すると、膿く量も多くなります。
肺機能が悪化すると朝方に頭痛をおこすなど、高二酸化炭素血症の症状が現れます。
さらに、右心不全の状態まで悪化すると呼吸困難が起こり、頻尿で夜起きる回数が多くなったり全身のむくみが現れます。
特に、肺が過度に膨脹するため、胸郭前後径が大きくなります。
そうすると、空気を能率よく吐き出そうと口すぼめ呼吸を、行い始めます。

現在日本では、酸素を取りこむ事ができなくなり、在宅酸素療法で酸素を補充しないと日常生活が送れない重症の慢性閉塞性肺疾患は5万人を超えるといわれています。



慢性閉塞性肺疾患(COPD)のおもな病気

●気管の病気
気管や気管支に起こるおもな病気には、以下のようなものがあります。

慢性気管支炎

気管支の粘膜に慢性の炎症が起こっているものをいいます。
原因不明の咳や痰が一定期間、少なくとも3ヵ月続き、その状態が連続して2年以上続く場合は、慢性気管支炎と診断されます。

気管支拡張症

気管支が広がってもとに戻らなくなる病気で、気管支の広がった部分には分泌物がたまりやすく、細菌の温床となるため、感染をくり返します。

気管支ぜんそく

気管支がアレルギーなどによる炎症によって過敏になる病気で、何らかの刺激で気道が狭くなり、喘鳴(ぜんめい)や咳などが出て呼吸が苦しくなる発作をくり返します。


●「肺」の病気

細気管支の先には肺胞があります。
肺胞は小さな組織で構成され血液中に酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するガス交換が行われています。

肺起こるおもな病気には、以下のようなものがあります。

肺炎

細菌やウイルスなどの病原体の感染によって肺が炎症を起こす病気で、かぜやインフルエンザなどがこじれて起こる場合や、高齢者などでは食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。

肺結核

結核菌の感染によって肺に炎症が起こる病気をいいます。
結核菌は空気感染あるいは飛沫感染するため、結核菌が漂う空気を吸い込むことでも感染します。

肺気腫

肺胞の弾力性が低下した状態をいい、ガス交換が十分に行われなくなるため、息切れや呼吸困難が起こるようになります。

間質性肺炎

肺の間質に炎症が起こる病気で、肺胞のやわらかい壁の構造が壊され、硬い組織が増える線維化が進みます。これを「肺線維症」といい、線維化した肺胞は硬く縮んでいくため呼吸ができなくなって、死に至ることもあります。


●「胸膜」の病気
胸膜は肺の表面を覆っているなめらかな膜のことです。

胸膜疾患起こるおもな病気には、以下のようなものがあります。。


胸膜炎

胸膜に炎症が起こる病気をいいます。
多くが胸膜にある血管から血液中の水分などがもれ出して、胸水がたまります。
炎症を起こす原因としては細菌感染などで、細菌感染は多くが肺炎に続いて起こります。

気胸

胸膜に穴が開き、肺のなかの空気が胸膜腔にもれてたまった状態をいいます。
胸膜腔に空気が入って内圧が高まると、肺は収縮して換気量が減り、息切れや呼吸困難などが起こります。


予防方法


予防としては、「空気の綺麗なところで生活をする」「喫煙者は禁煙をする」「非喫煙者は受動喫煙を避ける」その他、「ランニングなどの運動をすることにより呼吸器の代謝を高め予防する」などの対策が有効です。


(ライティング:上総 北辰)

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