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隠された姫は穢れを洗い清める

時は縄文から弥生時代。
縄文の女神として勢力を持っていた瀬織津姫は持統天皇により封印された。
持統天皇は女性天皇であったが、孫である男の皇子への皇位継承を円滑にするために、女神の瀬織津姫を消し去ることを計り全国の神社に瀬織津姫をまつることを禁止するおふれをだした、背くと迫害にあったり殺されたりと徹底的に瀬織津姫の名を隠した。



古事記、日本書紀からも名を外され、明治時代まで続いていたというから持統天皇の執念は大変深いものだったと思われる。
瀬織津姫をまつり続けた神社の一つに美咲町西川上の梁瀬神社がある。
急峻な山道を進み山頂にぽつんとある神社。
水、滝、龍、祓い浄めの神としてその姿をしのぶ事ができる。
神社の周辺では甘い墨汁のような香りもすると不思議な事例もあるという。



また瀬織津姫は棚織津姫とも記され、七夕の織姫だという説も。
旧暦7月7日に人里離れた水辺で姫の織った衣を男神が持ち帰り、集落に豊穣を授けて穢れを持ち去るという。
現代では一昨年のヒットアニメ映画「君の名は」に姫のテーマが込められているという。



梁瀬神社 久米郡美咲町西川上7303。
歴史監修・和仁隆明(津山市在住)









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