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和気あいあいと腕も上がった!

地域の男性が楽しく料理を
平成30年度津山市愛育委員連合会福岡支部(井上郁子支部長)の、第4回(全5回)の男性料理教室が同市横山の福岡会館で行われた。
参加は男性7人、地域の愛育委員8人の計8人。
参加男性は、一人暮らしで、もっとレパートリーを広げたい人、妻の手伝いになればとの思いがある人、大の料理好きな人などさまざま。
今回はメインに「酢豚」ご飯ものは天津甘栗を利用した手軽にできる「栗入り赤飯」など5品。



まず井上支部長から、調理の手順や気を付けることなどを聞き、二つの調理台に分かれ、それぞれ得意の包丁さばきを見せたり、初めてエビの殻向きに挑戦するなど懸命に調理に取り組んだ。
野菜などの皮も大切にし、ショウガは「酢豚」の豚もも角切りをつけておくことに使用。
残ったショウガの皮は「春菊ともやしのナムル」のとりささ身を茹でる時に使うなど「主婦の知恵」も伝授しながら終始和気あいあいとしていた。




参加者全員仲の良い教室
「しょうゆはどれくらい入れるん」「目分量じゃわな~」「ちょっと多いめにすりゃあええが」。
「卵はざるで、こさにゃあいけんのん」「こしたら滑らかにプリンのようになるんで」などとこの教室、とにかく参加者と愛育委員の仲が良い。
平成20年度、年に一度の教室を初開催したところ、次の年には2回に増え、またどんどん増えて、参加者も多くなっていき、一昨年度は3回だったが、大好評で昨年度から年に5回の活動になった。
教室で指導者的存在の井上支部長も、ご自身で楽しまれているように見えるが、男性料理教室には深い思い入れがあり「家に閉じこもっている男性を1人でも多く、家から外へ出ていただきたい。
教室では料理を習うだけではなく、友だちも増えますよ」と気さくな笑顔で答えてくれた。

調理の時間は約1時間半、大体10時頃から調理をはじめ、昼食に試食をしようというもの。
「酢豚にサツマイモを入れるなんて思いつかなかった」と愛育委員の中でも気づきがあったり「男性の方に教えられることの方が多くなった」と感心しきりだった。
会場になる福岡会館の森淵弥生館長は「約10年続く教室で、初回からずっと続けてきておられる方もいる。
地域で伝えていただいているのか確実に参加人数も増えている、皆さんの成長が目に見えてとてもうれしいです」と教室生の成長ぶりに驚いていた。
最近奥様を亡くされ一人になった方にも「行ってみようや」とさりげなく声をかける男性のやさしさ。
地域での活動が多くの人を支えている感じがしてならない。




料理はもちろん用意や後片付けも
皿の用意から、盛り付け、そしてお楽しみの試食会では、テーブルを拭いて、箸の用意。
皆それぞれ声をかけ合いながらの連携も素晴らしい。
ずらりと並んだ手作り料理は見た目にも実際にいただいてもかなりのボリュームだ。
今回ナムルの味付けを担当した昭和町の右手聰さんは「家で作る料理は、野菜が少ないなどかたよりがちだったが、教室に来るようになって興味がわき、野菜料理も作ってみようかと思うようになった。
ナムルははじめ味が濃いかなと愛育委員さんと話していたが、もやしを入れるとちょうどよくなり、さっぱりしておいしい」と満足そうだった。
会食をしながら最近のニュースの話をしたり、参加できなかった人の体調を気遣ったり、地域の話や昔話をしながら、次回挑戦したい料理を話し合った。
「雛祭りも近いから、お寿司はどんなかな」「バレンタインデーもすぐじゃで、チョコレートのデザートもしてみたいなあ」「野菜はおめでたい紅白なますもええなあ」などと楽しみが増え、「風邪ひいて寝こまんようにしょうで」と互いを気遣い、試食を終えた、その後の食器や調理道具などの後片付けも男性が最後まで頑張ったのは言うまでもない。




今回のメニューは次の通り
・栗入り赤飯
・豆乳茶碗蒸し
・豆腐となめこのすまし汁
・酢豚
・春菊ともやしのナムル
メニューはひとり分の栄養価を計算しており、野菜や食物繊維など多く含むようバランスがとれる食事になっている。愛育委員と栄養委員が教室生のリクエストに添うように考えた。

「男性料理教室」では新しい仲間大歓迎です
 次回は、2月13日(水)津山市横山の福岡会館で10時から。初めての方大歓迎で、申し込みは同会館森淵館長まで。
電話(0868)22-2828.

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