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異なった世界観を展示「互いの作品をリスペクト」

「2人展」瀧上和樹・藤本隆美(主催、NPO法人 灯心会)が津山市田町の城西浪漫館で開かれている。同館は文化庁から登録有形文化財に指定されている貴重な国民的財産。

灯心会が展開する、津山の事業所「ワーキング・メイト」で創作活動を行っている瀧上さんと藤本さんは年齢も作風も違うが互いに惹かれあうものがあるという。
藤本さんは「互いの作品をリスペクトしている」とほほ笑んでいた。



瀧上さんの名画を模写した作品は、ルノワールの「ピアノに寄る少女たち」、喜多川歌麿の「ビードロを吹く女」の模写などさまざまな名画を彼独自の感性で描き出している。
どの作品も平面的な絵画で、まなざしや口元などを明るく描いている。
10歳頃から画用紙に描きはじめ、頭の中でひらめいたものを描き続けていて、おだやかな心が絵に表れているように思える。

瀧上さんが、誕生寺支援学校で寄宿舎1年生の時に担当だった秋山浩二さんは、皆の寄せ書きと、花を持参し、ゆっくりと瀧上さんの作品に見入っていた。



藤本さんは、独学で絵を学び20~30代には、ヨーロッパでアーティスト活動を行っていた。
また、日本国内を放浪していた時期もあり、表現を通して自身の内の風景を描き出している。
数々の個展や展覧会に出品している作品も多く、今回は彼の「内なる風景」を見る事のできる展覧会となった。私の知る藤本さんは、絵画においても音楽などアーティスティックな場面で想像を超えた表現者だと思っている。「霊魂に描かせている」と自身は言うが、表現することの他、彼を熟知できることはないと思わせるほどの哲学者でもあると思っている。



灯心会の松田圭一さんは「瀧上さんの好きなキャラクターばいきんマンの絵に藤本さんが背景を加筆した作品を見た時、いつか2人の作品展ができないかと思っていた」とメッセージを寄せる。




今回の作品展では、個々の作品を鑑賞するとともに、瀧上さんのばいきんマンの紙人形と、藤本さんの樹脂を使った造形作品のコラボレーション展示も見もの。
二人の感性の融合地点に見えるものを、ついつい探してしまうような貴重な空間をゆっくり楽しんでみてほしい。




会期は7月21日まで、津山市田町122番地の城西浪漫館で。
 9時から17時まで。月曜日は定休日となっている。


(取材ライティング・武本明波)

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