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世界に一台の軽トラで伝えていきたい(何か)

世界に一台だけの軽トラ

ももちゃん号はこの猛暑の夏、出店に忙しく美作地域一円を駆けまわった。
「ももちゃん号は、ただの軽トラだけど世界に一台の車。改造して、たこ焼きの移動販売車に張り付けた黒板に大人も子どもも夢のある絵やメッセージを書いてくれることがうれしいです」須一賢三さん(34・奈義町)は若者らしい笑顔で話す。

津山の高校を卒業し東京でプロドラマーの夢を追い、かなえた。
その後奈義町に帰って来たが、若い世代の人が封建的な事に愕然とし、人と人のつながりを広め深めて、愛する奈義町、美作地域を盛り上げる事ができたらとの夢を持っている。
ももちゃん号に来てくれた一人一人のお客さんに少しずつでも(何か)を伝えられればと地道ではあるが積極的に動いている。
ももちゃん号のベース基地は、国道53号沿い奈義町豊沢のスイチ電業社前。
タカラ産業まつりなど企業のイベント、町おこしに関連するイベントなどに出店する「いろんな人と話をするのが楽しみで、その人その人一人一人の考え方や思いを語り合えることは幸せだと思っている」


人との出会いを大切に
鏡野町で行われたイベントで知り合い、同町で画廊を経営する飯綱洋平さんにはことのほか影響された。
「物静かだが地域おこしやアートにかける情熱はとても熱く、真面目にに物事に向き合う姿勢に憧れている。
人々を惹きつける力を持っていてこれからのお手本にしたい人」飯綱さんも「礼儀正しく飾りのない須一くんは、エネルギーにあふれている。
新しい動きが感じられる奈義町や美作地域で未知数に活動を広げていってほしい」とエールを送った。

8月中旬に勝央町勝間田神社で行われた「ショウオウ土曜夜市」のイベントに出店した。
ここ数年出展しているというが、すでにももちゃん号のたこ焼きを楽しみにしているお客さんもいて、小さな子どもが慣れた様子でさっそく黒板に絵を描いていたり、「いつもありがとうございます」のあいさつを欠かさない須一さんは確実に常連客の心に入っていると感じた。
何もかも手探りの状態だが周りの理解ある大人たちへの感謝を決して忘れない素直な若者の姿に好感が持てる。経験豊富な先輩たちの助言も素直に聞く耳を持ち、若者の力を結集して(何か)ができることを応援したい。


「何か」を探し伝えていきたい

8月に長男が誕生して父親になった。「子育てもがんばっていきたいし、子どもにとっていい環境を与えてあげられるふるさとであってほしい。
またふるさとが元気な場所であれば、都会から帰ってくる若者もふえるんじゃないかと思う」。
(何か)を探し叶えるために、若者の力は必須。
そのリーダーとなることを須一さんに期待したい。
たこ焼きももちゃんの出店依頼、問い合わせは、080ー5236ー3074。

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