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おいしいと喜んでもらうために

標高450メートルを超える早朝の津山市油木上の大空ファーム。
鶏舎からの景色は言葉に変えることができないほどだ、西に泉山から津山市街、東の端は那岐の山並みが雄大な姿を見せ、時候によっては眼下に雲海が広がる。
同ファームで3700羽のニワトリを育てている八木秀樹さん。


八木さんの一日は朝7時の集卵から始まる。
赤卵を一日約3000個取り入れ、その後洗卵、パック詰め、配達となる。
その作業を八木さん一人でこなし、ニワトリの世話、鶏舎の清掃など終えると夜11時になるという。


その高原の清らかな天然水や澄み切った空気の中で生まれる「雲海たまご」。
まず卵を割って皿に入れたときの高さの違いに驚く。
白身も黄身も広がらない、白身はきれいな透明感を醸し黄身はオレンジ色にも見えるほどの濃い色だ。
卵かけご飯にして食べると味の濃さは歴然、醤油は香り付けの一滴で十分だ。定番のオムレツや目玉焼きも黄色が際立ち濃厚な味わいになる。
「一人でも多くの人においしいと喜んでいただければうれしい」寡黙な八木さんが思いを話してくれた。
祖父の代から続いた養鶏場を堅実に守りたいという強い思いは多くを語らずとも安心安全な卵に反映されている。


「雲海たまご」はクチコミから広がり着実にファンが増えていった。
桑下の直売所のほか道の駅久米の里、JA燦々、サンヒルズで買うことができ、国道429号休乢近く(津山市側)に自動販売機もある。

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