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幻の「津山ホテル」とは!?(前編)

皆さんは「津山ホテル」という施設がかつて津山市街地にあったのをご存じだろうか。

私もこの存在を知るまで全く知らなかった。現在の津山市新魚町と二階町にまたいで昭和10年代にわずか10年ほど営業していた津山の娯楽の殿堂と呼ばれた施設である。




知ることとなった発端は市内の車検場で発行された写真帳を見た時に、その帳面の中に建物のイラストが書かれており、それに「津山ホテル」という名前が付されていたことによる。
それまでそういった名前のホテルについて全く聞いたことなかったので、私は最初誤植なのかとも思ってしまった。
様々な郷土史を見たのだがどこにも出てこない。
そこで地元新聞にこのホテルについての情報提供を求めてみた。
すると様々な反応がありこの存在の全体像が浮かび上がったのである。




創業は昭和11年頃と思われる。
当時、津山は鉄道の東西南北の連絡網の完成、扇形機関車庫の整備、鶴山公園での大博覧会の開催と市勢の気運が高まっていた頃であった。




そんな中で現在のアルネ津山の北東側、出雲往来に面した一角に東西の長さ約50mという当時の津山の建物として最大規模になると思われる一大スポットを建設したのである。
宿泊施設、食堂、展望台、ショッピングなど、現在大型ショッピング施設などで見られるものが80年ほど前にこのご当地津山に登場したのである。

ではどういった施設であったのか、次号では更に詳しく紹介してみたい。
(赤坂健太郎)

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