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好きなことを満喫しているが「日帰り」が基本

食肉 石本商店 柳澤大蔵さん
津山名物・人気の干し肉や煮こごり、もちろんステーキや焼き肉用の肉の専門店、食肉石本商店。


以前はトラックドライバー


柳澤大蔵さん、以前の職業は長距離トラックドライバー。

「家を何日も空けることが多く、夜通し走っていました。今はちゃんと、夜寝る事が出来るのが一番いいです」。

今は早朝6時には仕事に取り掛かり、その後店で朝食。夕方に店を閉める規則正しい生活になったことに感謝しているという。


「地元のなじみのお客さんもいますし、SNSで見たと言って県内外からお客さんが来てくれます。特別、店の広告はしていないのですがSNSの発信力に驚いています。

最近は牛の干し肉だけではなく、とりぼし、豚のスペアリブも好評で順調にやっています」と笑う。

その味は逸品。

私も大好きだ。簡単に調理でき肉のうまみが噛むほどに、じゅわーっとくるのがたまらない。



アクティブな休日


トラックドライバーも大変な仕事だが、お店も大変だ「日曜日の定休日以外に店を休むことはできない」ときっぱり言い切る。


好きなロードバイクも日帰りでできる範囲で練習や大会出場に臨む。

今までサイクル耐久レースやヒルクライムにも挑戦した「楽しいので続けています」柳澤さんは淡々とぼくとつに話すが、いつも目が笑っている、やさしい目だ。


片上鉄道の廃線を利用した、片鉄ロマン街道で自転車の練習をするという、練習や大会を終えると、必ず次回への課題を持ち帰るという真面目な性格。

「次の大会の目標を達成するために練習します、目標がないと自分を高められないと思っています」。

自転車のほかバイクも好きでよく乗っていたが、大きな事故をして家族に心配をかけ、仕事にも影響したので無理はしないという。


他に登山、スノーボードもするが、やはり「日帰り」の範囲内で「ロードをやるためには足腰を鍛えなくては」全て自分の理にかなった楽しみ方をしているようだ。

車もキャンピングカーなど3台を所有。アウトドア派の柳澤さんのアクティブさが伝わる。



毎日古代魚でなごむ


ふと目をやった店のカウンターの隅。きれいな水槽に赤いメダカが数十匹元気に泳いでいる。

「魚を飼うのが好きで、家でも飼ってています」アロワナやエイ、ガー、ダトニオなど、とても飼育するのが難しそうなもので、仕事が終わってからのなごみだそうだ。


「水槽を洗ったり水替えをして世話を続けていると、私が部屋に入ると寄ってくるようになりました。今は家族と同じです」と写真を見せてくれた。

アロワナは「福を呼ぶ魚」といわれ、6年間飼っているという。


「自分の部屋で古代魚と暮らすのはとても落ち着きます。温度や水質などもっと魚たちの暮らしやすい環境にしてやるにはと考えてやるようになりました。トカゲもいますがとてもかわいいですよ」ととてもいい笑顔で話す柳澤さんの違った面もみえてきた。



これからも地道に


長身で短髪。

こちらから聞くまで、あまり積極的に話す方ではないので、始めはちょっと怖い感じなのかとおどおどした私。

でも、話せば伝わってきた。

そして気づいた。お店がとてもシンプルで整頓されてきれいなこと、奥さんがきびきびと動くこと。


一人で黙々と体作りや自分の記録に挑戦する厳しい面と、生き物に対する優しさを持った柳澤さん。


でも、きっと陰になり支えておられるのはかわいい奥さんなんだろう、決して柳沢さんより先に口を開かない奥さん、石本商店はご夫婦がよりそい、地道にファンを作っているのだろうと思った。


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