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友だちとポテンシャルを高めあって父のあとを継ぐ

平成10年生まれの竹内さん。
「悠真くん」とつい言ってしまいそうなほど若い。
弊誌で社長さんシリーズを始めてから一番若いのではないだろうか。
津山市下高倉西にある、有限会社竹内製作所の作っているものは意外なもの。




あと継ぎとして父の姿を見てきた。

「小学生のころの記憶の中の父は夜遅くまで工場で仕事をしていました。父のあとを継ぐんだとその頃からぼんやりとしたあこがれがありましたし、父の姿を見てすごいと思っていました」という。

「父から盗んでいくものはいっぱいあるし、やるからには父よりでっかいものにしたい」若いあと継ぎはとても心強い。

竹内製作所で作っているものは、「消防車の後ろに載せる部分の機器」現在受注しているのは東京消防庁や横浜市消防局、静岡県内の消防局など関東圏内のものだといい、各種部品は精密な溶接作業、塗装作業は受注先により違ってくる。
「同じ赤色でも微妙に違っているんですよ」と誇らしそうだ。




自分に正直に育った少年時代

津山市内で高校時代を過ごした。
小学校からクラブチームでプレーしていたサッカーに夢中になりフォワードとして活躍した。
サッカーは今でも好きで津山市民リーグ「プラデーラ」に入っている。
竹内さんのお母さんに言わせると「高校時代はどんなに悪子だったことか」と笑うが寛大なお母さんのもとで素直に育った竹内さんの横顔が見えるようだ。

高校卒業の後、家業をつぐべく東京に2年修行に出た。
修業時代に「父を超えたい」の思いが強くなった。
父の仕事の大変さや厳しさが分かった貴重な時代だった。
その後フィジーに語学留学「日常会話くらいは大丈夫ですよ」と笑うが、現地でしかできないスポーツなどにも励んだらしい。
若者らしい笑顔が印象的だが、ふと気づいた。竹内さん一言一言を考えながら言葉を選んでゆっくりと話す。
年の離れた私にもとても分かりやすい言葉を選んで話してくれるように思えてきた、すごく細やかな気遣いができる若者だ。




友だちといる時間が大切

「最近大切な友だちを亡くしてとても悔しい」と目を伏せる彼。
とても友だちを大切にしていることがうかがえた。

休日前には友だちとキャンプに行ったり、飲みに行ったりするという。
「僕はポテンシャルの高い友だちと良い関係でいたいと思っているんです」とても人との付き合いを大切にしているという。
「人と一緒にいるからには、助け合える関係でいたいと思っているんです」若い彼にはこれからいろいろな困難や、苦しいこと悲しいこと泣きたいことがたくさんあるだろう。
だけどきっと竹内さんは乗り越えていくだろう。

父親の後姿を見ながら育った子どものころ、今では「親であるけれど、子どもとしてだけではなく親父を見ています。
従業員の人も小さな子どものころ、おっちゃん、と言っていた人たちこれからは仲間として一緒に働いていきたい。」
とてもいいお子さんですね、お母さん幸せですね。
といったところ「中学高校の時は本当に困らされました。
学校に呼ばれたことも何回もあります」というが、母子のとても良好な関係が見えてきた。
すごく羨ましいです。





次世代を任せられる若者

竹内さんはこれからの時代を切り開いていく若者。
同業種の人たちだけではなく、長い間信頼関係を築いてきた友人たちとこれからの津山、美作地域、もっとでっかく、この国を引っ張っていってほしい。
笑顔のすてきな少しシャイな若者に会えた。若者ってやはりエネルギーを与えてくれる。

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